世界大百科事典(旧版)内のブラウン,H.の言及
【核戦略】より
… この政策は1977年1月に登場したカーター政権にも引きつがれ,戦略核攻撃の目標を核ミサイル,レーダー,潜水艦などの基地から指揮・管制中枢,核貯蔵施設まで広げた。同政権のブラウン国防長官は,ソ連の核戦力がミサイル数や破壊威力総計などで優位にあることを指摘して,〈ソ連の享受している戦力特質のどのような面も,アメリカが持つ他の有利な面で相殺することが必要だ〉と述べた。カーター大統領は1980年7月,核攻撃目標の変更を指令した大統領指令第59号(PD59)に署名し,この〈相殺戦略countervailing strategy〉の実施を確認した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」