ブルゴス法(読み)ぶるごすほう

世界大百科事典(旧版)内のブルゴス法の言及

【エンコミエンダ】より

…遠隔の地に突然大領域を獲得したスペイン王権にとって,これを確保するための道具は,すでに自腹を切って渡航している武装集団,すなわち征服者たちしかなかった。エンコミエンダ制はこれを活用すべく採択された急場しのぎの策であり,1503年3月および12月の国王命令に基づき,インディアス統治官オバンドNicolás de Ovandoによって制度化,09年の国王政令によって追認,12年のブルゴス法で細則が定められた。この間,西インド諸島先住民は急速に絶滅に向かい,エンコミエンダ制は一時自然消滅するかに見えたが,21年のメキシコ征服後,コルテスが部下に多数の先住民を分配したため,大陸部においてより大きな規模で展開することになった。…

【大航海時代】より

…03年にはエンコミエンダ制が施行され,同時に本国には新大陸通商院が設立され,植民地支配の体制が確立した。12年にはインディオの保護と教化に重点を置き,労役義務を制限するブルゴス法が発布され,こののちスペインの植民地統治の基本法となった。しかしそれに伴って生ずる労働力の不足を解消するためにはアフリカから黒人奴隷を多数輸入するほかはなく,これは17年から実行に移された。…

※「ブルゴス法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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