ブロッホ磁壁(読み)ぶろっほじへき

世界大百科事典(旧版)内のブロッホ磁壁の言及

【磁区】より

…180度磁壁を例にとると,磁極が磁壁内に生じないようにすれば静磁エネルギーは低くなるから,磁壁は磁化に平行になり,磁壁内では原子の磁気モーメントは磁壁の厚みの方向に垂直な面内にあって厚みの方向に沿って少しずつ回転することになる(図)。これをブロッホ磁壁と呼ぶ。薄膜強磁性体では磁壁が膜面に現れるところでの磁極による静磁エネルギーの損失が無視できなくなり,ブロッホ磁壁よりは,磁壁内の磁気モーメントが膜面内で向きを変えるネール磁壁のほうが安定になる。…

※「ブロッホ磁壁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android