プラスチック公害(読み)ぷらすちっくこうがい

世界大百科事典(旧版)内のプラスチック公害の言及

【高分子】より

…大規模化に伴い産業廃棄物の問題が顕在化し,これが生産プロセスの変革に対する強いインパクトとなっている。製品の使用後の廃棄に関するいわゆる〈プラスチック公害〉の問題は,価格の低廉さをてことして,ある意味で必要以上の性能(たとえば安定性)をもつものが,使い捨て用途の製品として大量に生産,消費されることがそのおもな原因とみられるが,これについては高分子材料の質そのもの以上に,量と生産―流通―消費―廃棄ないし回収の社会的システムの問題が重要と考えられる。上述のような状況のなかで,また原料(石油)の価格の高騰の条件のもとに,70年代後半以降,既存の汎用高分子に代わって,単なる構造形成以上に,より個性の豊かな機能をもち,付加価値の高い機能性高分子に強い関心が向けられている。…

※「プラスチック公害」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」