世界大百科事典(旧版)内のプロセス哲学の言及
【ホワイトヘッド】より
…ホワイトヘッドは思弁哲学を〈それにもとづいてわれわれの経験のすべての要素が解釈されうるような,一般的観念の整合的,論理的,必然的体系を組み立てようとする努力〉と定義するが,それは経験的と合理的の両側面をそなえた彼自身の哲学の要約にほかならない。ホワイトヘッドの哲学は〈プロセス哲学〉〈有機体の哲学〉として特徴づけられるが,それは経験および世界を静的・アトム的なものとしてではなく,きわめて根源的な仕方で動的・時間的なもの,その全体を創造的過程としてとらえているからである。通常,独立的事物ないし事実として理解されているものは,世界全体としての創造的過程のなかではじめて成立し,意味をもつものであり,またそれら事物のそれぞれが全体を反映する創造的過程であり,経験であるとされる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」