ペリパリオ,N.(読み)ぺりぱりお

世界大百科事典(旧版)内のペリパリオ,N.の言及

【陶磁器】より

… 当時イタリアではルネサンスの人文主義が台頭し,イスパノ・モレスク陶器の技法を受け継いでファエンツァ,フィレンツェ,ウルビノ,グッビオなどの中部イタリアの各地でマヨリカ陶器が焼かれた。ことに16世紀初めのグッビオのラスター彩の名手アンドレオリGiorgio Andreoli(1492‐1553年ころ活躍),イストリアート(istoriato物語絵)の名手ペリパリオNicola Pellipario(1510‐42年活躍)らが出るに及んで,マヨリカ陶器はイスパノ・モレスク陶器をはるかにしのぐ多様な発展をみた。またこれに並行して,16世紀に入りイタリアの多くの陶工が,フランスやドイツに移住して窯を築き作陶に従事した。…

【マヨリカ】より

…これらの陶器を製作した主要な窯では,メディチ家が1506年に開いたフィレンツェのカファジオーロ窯,のちにイタリア最大の窯場となったファエンツァ,ペルージアに近いデルータ,ウンブリアのグッビオ,ウルビノに近いカステル・ドゥランテ,ベネチアなどが著名である。デルータ窯は15世紀末にチェーザレ・ボルジアの保護を得て大きな発展をみ,グッビオは1505年ころアンドレオリGiorgio Andreoli(1492‐1553年ころ活躍)が開窯してラスター彩を用いた絵陶器を焼成,カステル・ドゥランテでは16世紀初めマヨリカ最大の陶画家ペリパリオNicola Pellipario(1510‐42年ころ活躍)を世に送っている。 以上の多彩色絵のマヨリカ陶器のほか,今日メッザ・マヨリカ(半マヨリカ)と呼ばれている線文搔落し手(ズグラフィアト)の陶器がある。…

※「ペリパリオ,N.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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