ホイル,F.(読み)ほいる

世界大百科事典(旧版)内のホイル,F.の言及

【宇宙】より

…1940年代後半にはハッブル定数の値は現在の10倍程度大きく,膨張宇宙の年齢(1/H程度)は当時考えられた地球の年齢より短くなった。この困難からのがれるため,イギリスのボンディH.Bondi(1919‐ ),ゴールドT.Gold(1920‐ ),ホイルF.Hoyle(1915‐ )たちは,完全宇宙原理の立場に立つ宇宙論を提唱した。これは,宇宙が場所的に同等であるばかりでなく,時間的にも同等であるとする立場である。…

【太陽系】より

…しかしこのラッセル=リトルトンの遭遇説は,微惑星説,潮汐説ともども,恒星から噴出した高温ガス粒子は微惑星や惑星に固まるどころかまたたくまに雲散霧消してしまうというスピッツァーL.Spitzerの指摘(1939)によって短命に終わったのである。 以上はいわば歴史的な太陽系起源説であるが,もっと新しい説にはスウェーデンのH.アルベーンの電磁捕獲説(1942),ドイツのC.F.ワイツツェッカーの渦動星雲説(1944),ソ連のシミットO.Yu.Shmidtの隕石捕獲説(1944),イギリスのホイルF.Hoyleの連星説(1944),アメリカのホイップルF.L.Whippleの光圧星雲説(1947)などがある。また,現代ではソ連のサフロノフV.S.Safronovの星雲説(1969),アメリカのキャメロンA.G.W.Cameronの星雲説(1978),そして日本では京都モデル,非均質モデルがあり,いずれも星雲説である。…

【ハリーすい星(ハリー彗星)】より

…しかし1910年の事件に見られるように,すい星の科学的解明が進んだためにかえって大きな恐慌が起きるほど,この恐怖感は根強い。また近年ではすい星と大災害の関係を指摘するベリコフスキーの主張,イギリスの天文学者ホイルFred Hoyle(1915‐ )らによるすい星接近とインフルエンザ流行との因果関係追求をはじめ,伝統的なすい星観に新たな照明をあてる人びとも現れている。【荒俣 宏】。…

※「ホイル,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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