ホフマイスター,W.(読み)ほふまいすたー

世界大百科事典(旧版)内のホフマイスター,W.の言及

【種子植物】より

裸子植物被子植物を含み,かつては顕花植物といわれた。古くは植物界を花の有無により顕花植物と隠花植物に二大別した(アイヒラーA.W.Eichler,1883)が,ホフマイスターW.Hofmeisterの〈花は茎頂に胞子葉が密生したもの〉という定義(1851)に従えば,隠花植物に属するシダ植物の中でも,ヒカゲノカズラやトクサは一種の花(胞子囊穂)をもつことになり,隠花植物と顕花植物との境界がはっきりしなくなる。そこで,種子を標徴として分類し,かつての顕花植物を種子植物と呼び換えることにした(本田正次,1930)。…

【世代交代】より

… 動物では,有性生殖と無性生殖とが交互に出現する上記のような例のほかに,両性生殖(卵と精子の合一による生殖)と単為生殖(卵細胞が受精を経ないで新個体となる生殖)が交代する場合(アリマキ,ミジンコ),両性生殖と幼生生殖(幼生が行う単為生殖)が交代する場合(タマバエ,ジストマ)なども広い意味の世代交代に含まれる。 植物ではドイツのホフマイスターWilhelm Hofmeister(1824‐77)がシダ植物とコケ植物ではじめて世代交代を発見(1851)したが,その後,他の多くの植物群でも見いだされている。植物の世代交代は同時に核相(染色体数)の交代を伴う場合が多く,その場合は,減数分裂による細胞の単相化(染色体数が2nからnになること),および受精(接合)による複相化(nから2nになること)が,それぞれの世代の起点となる。…

【裸子植物】より

…種子をつける陸上高等植物,すなわち種子植物のなかで,種子になる胚珠が,葉的な器官である心皮によっておおわれず,むきだしのままの一群の植物を裸子植物という。裸子植物に属する原始的な種子植物が出現したのは古生代デボン紀の末で,それから中生代の白亜紀中ごろに被子植物が出現するまでは,陸上植物を代表するものであった。
[裸子植物の認識]
 この裸子植物群(マツスギイチョウソテツなど)は19世紀初頭までは,独立した植物群としては認識されていなかった。…

※「ホフマイスター,W.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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