ホワイト,G.L.(読み)ほわいと

世界大百科事典(旧版)内のホワイト,G.L.の言及

【黒人霊歌】より

… 奴隷解放直後の1871年にテネシー州ナッシュビルで組織された黒人学生11名の合唱団フィスク・ジュビリー・シンガーズFisk Jubilee Singersが,奴隷たちの歌っていた民謡と称して《誰も知らない私の悩みNobody knows the trouble I’ve seen》《スウィング・ロウ,スウィート・チャリオットSwing low,sweet chariot》などを歌い,評判になった。この合唱団を指導したのは白人のホワイトGeorge L.Whiteで,黒人の歌からセンチメンタルなメロディと素朴な信仰心を表す歌詞を取り出し,賛美歌風に和声づけして白人聴衆の好みに投じた傾向が見られる。それらの歌はさらに他の合唱団や歌手たちに歌われ,チェコの作曲家ドボルジャークが1893年に発表した交響曲《新世界から》に黒人霊歌風な旋律を使うなど,アメリカ民衆文化を代表するものとして広く親しまれるにいたったが,素朴で従順なニグロ,という黒人のイメージを補強する役割を果たしたことは否めない。…

※「ホワイト,G.L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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