マイネルト,T.H.(読み)まいねると

世界大百科事典(旧版)内のマイネルト,T.H.の言及

【アメンチア】より

…ときには夢幻様の意識や若干の幻覚を伴うこともある。Amentiaという言葉(ラテン語に由来し,aは否定を,mensは知性,理性を意味する)は,ウィーンの精神科医マイネルトT.H.Meynertによって用いられたため(1890),英語でMeynert’s incoherence syndromeともいわれる。最初は,急性精神障害の際にみられる了解の障害と錯乱を意味した。…

【フロイト】より


[神経病学者フロイト]
 はじめ,すでに学生時代から出入りしていたブリュッケE.W.von Brückeの生理学研究室で神経細胞の組織学についての研究に従事,ついで臨床に転じウィーン大学付属病院Das Wiener Allgemeine Krankenhaus(日本の翻訳書はすべて〈一般病院〉または〈総合病院〉と直訳しているが適切ではない)でさまざまな科の臨床実習に従事した。精神科教授マイネルトT.Meynertのもとでは5ヵ月間臨床に従事したが,むしろ基礎研究が主で,延髄の伝導路に関する組織学的研究を行う。したがってフロイトの精神科医としての基礎修練は無に等しいといってよい。…

※「マイネルト,T.H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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