マイヤーホーフ,O.(読み)まいやーほーふ

世界大百科事典(旧版)内のマイヤーホーフ,O.の言及

【アルギニンリン酸(アルギニン燐酸)】より

筋肉生化学の大家マイヤーホーフO.MeyerhofとローマンK.Lohmannによって1920年代に甲殻類の筋肉から発見され,その後多くの無脊椎動物の筋肉中に見いだされている物質。脊椎動物におけるクレアチンリン酸と同様に高エネルギーリン酸エステルとして,生体内でエネルギーの貯蔵と運搬の役割を担っている。…

【高エネルギー結合】より

…こうしてATPの高エネルギー結合の形でいったん貯蔵されたエネルギーは,種々の高エネルギー化合物の合成に利用され,さらに転じて多くの生合成反応を駆動するが,また一方機械的仕事(運動)や浸透圧的仕事(能動輸送)などの物理的エネルギーにも転換される。高エネルギー結合の概念の提唱者はローマンK.LohmannとマイヤーホーフO.Meyerhof(1934)であるが,その生物学的意義を明確に定式化した功績はリップマンF.A.Lipmann(1941)に帰せられる。ATP【川喜田 正夫】。…

【ヒル】より

…イギリスの生理学者。グロセスターシャーのブリストルで生まれ,ケンブリッジ大学で医学を修めた。筋肉の働きに関心を注ぎ,熱電対を用いて発生する熱量を計算しようと試み,1913年に熱が生成するのは筋肉が仕事をした後で,そのとき分子状態の酸素が消費されることを発見した。22年,同じく筋肉のエネルギー代謝について研究したドイツのマイヤーホフOtto Meyerhof(1884‐1951)とともにノーベル医学・生理学賞を授与された。…

※「マイヤーホーフ,O.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カスハラ

カスタマー(顧客)とハラスメント(嫌がらせ)を組み合わせた造語「カスタマーハラスメント」の略称。顧客や取引先が過剰な要求をしたり、商品やサービスに不当な言いがかりを付けたりする悪質な行為を指す。従業...

カスハラの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android