マスグレーブ,R.A.(読み)ますぐれーぶ

世界大百科事典(旧版)内のマスグレーブ,R.A.の言及

【財政学】より


【新古典派総合の財政学】
 1960年代の後半になると,P.A.サミュエルソンがケインズ派のマクロ経済学の理論によって完全雇用が実現されたならば,古典派のミクロ経済学の理論は完全雇用経済では現実的妥当性をもつ有効な理論であるとし,ケインズ理論と古典派理論を総合した新古典派総合の経済学を主張した。財政学の分野では,マスグレーブRichard Abel Musgrave(1910‐ )が《財政理論》(1959)でこの立場を主張した。彼は財政の機能を三つに分け,予算の総合理論を定式化した。…

【租税】より

…最もよく知られているアダム・スミスの租税4原則は,(1)公平の原則,(2)確実の原則,(3)便宜の原則,(4)最小徴税費の原則,で成り立っている。現代的な租税原則としては,マスグレーブRichard Abel Musgrave(1910‐ )の租税6原則があり,(1)公平の原則,(2)中立性の原則または超過負担最小化の原則,(3)非効率矯正の原則,(4)経済安定・成長の原則,(5)確実・便宜の原則,(6)最小徴税費の原則,を挙げる。スミスの原則は資本主義社会の成立期に生まれたため,租税原則に盛られた要請も複雑ではない。…

※「マスグレーブ,R.A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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