マティツァ・イリュリスカ(読み)まてぃつぁいりゅりすか

世界大百科事典(旧版)内のマティツァ・イリュリスカの言及

【イリュリア運動】より

…論文《デセルタツィア》を書いて新思想に賛同したドラシュコビッチJanko Drašković伯(1770‐1856),叙事詩《スマイル・アガ・チェンギッチの死》でシュト方言の傑作をものしたマジュラニッチIvan Mažuranić(1814‐90)など,《明星》に当時ほとんどのクロアチア作家,愛国者が結集。42年にはマティツァ・イリュリスカが設立されて出版活動が始められた。これは後に最大の愛国的文化団体マティツァ・フルバツスカに発展してゆく。…

【ザグレブ】より

…商業の隆盛と教養ある階層の出現とともに文化的気運もおおいに高まり,セルビアに遅れをとった民族意識もようやく覚醒するに及んで,ガイなどの主唱する民族再生運動(イリュリア運動ともよばれる)が1835年に当地に始まった。42年には文化団体マティツァ・イリュリスカ(イリュリア協会,1874年にマティツァ・フルバツスカすなわちクロアチア協会と改称)が設立され,出版事業を中心にセルビアをしのぐ啓蒙活動と南スラブ諸族の統一運動を熱心に展開してゆく。その中心地ザグレブは,この時点ではセルビアのベオグラードより活況を呈していた。…

※「マティツァ・イリュリスカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android