マルバサツキ(読み)まるばさつき

世界大百科事典(旧版)内のマルバサツキの言及

【サツキ(皐月)】より

…枝や幹を切りつめても新芽がよく出るので,初心者でも盆栽作りが楽しめるうえに,銘木には松柏類に劣らぬ風格があり,新緑の間に咲く花には品位があるので愛好者が多い。 近縁種のマルバサツキR.eriocarpum Nakai(イラスト)はサツキより丸葉で花色が紫を帯び,おしべが10本または7~10本と多く,九州南端から屋久島に分布する。《錦繡枕》ではツツジの部に記されたが,明治以降はサツキ品種として扱われ,雑種による品種も多く,紫色系や大輪化,多弁化に役だった。…

【ツツジ(躑躅)】より

…この概念が第2次世界大戦後日本に入ってきて,従来の概念と食い違って混乱を起こしている。しかし,系統的には常緑と落葉とで本質的な区別はなく,日本のツツジ類は半落葉性で,サクラツツジやマルバサツキのような常緑性といえるものもあり,ツツジ類とシャクナゲ類の区別は便宜的なものといえる。 ツツジ属はエゾツツジを除いて,大きくヒカゲツツジ亜属とツツジ亜属に分けられる。…

※「マルバサツキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」