世界大百科事典(旧版)内のマンダ語の言及
【アラム語】より
…前者は,パレスティナのユダヤ人による聖書の翻訳,注解,研究等の言語で,イエスの日常語でもあったとされるパレスティナ‐ユダヤ人‐アラム語,独自の〈モーセ五書〉翻訳で知られるサマリア‐アラム語,5~8世紀のパレスティナ‐キリスト教徒‐アラム語,前1~後3世紀シリア砂漠に栄えたアラビア人の残した碑文によって知られるパルミュラ語,ナバテア語を含む。東アラム語群に属するのは,3~13世紀の豊富なキリスト教文献で有名なシリア語,バビロニア・タルムード(5世紀)のバビロニア‐アラム語,4世紀ころからメソポタミア下流地域に定住したマンダ教徒のマンダ語等である。アラム語は日常用語としては8世紀以後アラビア語に放逐され,現在ではシリアのアンチ・レバノン山脈の山村などで話される(現代アラム語)だけである。…
※「マンダ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」