ミネリ,L.(読み)みねり

世界大百科事典(旧版)内のミネリ,L.の言及

【ガーランド】より

…1954年,不幸な私生活や睡眠薬の常用による精神不安定から奇跡的なカムバックを見せ,彼女の最後の傑作として記憶されることになる《スタア誕生》に至るまで,ミッキー・ルーニーと組んだ《二人の青春》(《アンディ・ハーディ》シリーズの名で知られる青春ミュージカルの一編。1941),2度目の夫になるビンセント・ミネリ監督による《若草の頃》(1944),《踊る海賊》(1948),フレッド・アステアと組んだ《イースター・パレード》(1948)など,数々のミュージカルの傑作を残した。やはりエンタテイナーとして活躍し,ミュージカル映画《キャバレー》(1972)ではアカデミー主演女優賞を受賞したライザ・ミネリは,ビンセント・ミネリとの間に生まれた娘である。…

【ミュージカル映画】より

…また戦時には,ミュージカル映画は逃避主義を代表する一つの〈必需品〉となって,ジンジャー・ロジャーズ,リタ・ヘイワース,ベティ・ハットン,ベティ・グレーブル,グロリア・ジーンなどが踊りと歌で暗い庶民生活に夢をあたえ,孤独な兵士たちのホームシックを慰め,そこから,〈踊る脚線美〉でGIを熱狂させたベティ・グレーブルを筆頭に〈ピンナップ・ガール〉と呼ばれる新しいスターも誕生した。
[戦後の黄金時代から衰退へ]
 1940年代後半から50年代前半にかけては,〈MGMミュージカル〉の黄金時代で,プロデューサーのアーサー・フリードを中心に,フレッド・アステア,ジュディ・ガーランド,ジーン・ケリーGene Kelley(1912‐96),シド・チャリシー,レスリー・キャロンといったスター,ベティ・コムデン,アドルフ・グリーンのコンビの台本作者,ビンセント・ミネリVincente Minnelli(1913‐86),スタンリー・ドーネンStanley Donen(1924‐ )といった監督など,豊富な人材を契約者としてかかえ,《若草の頃》(1944),《踊る大紐育》(1949),《巴里のアメリカ人》(1951),《雨に唄えば》(1951),《バンド・ワゴン》(1953),《いつも上天気》(1955)など数々の名作を生み出した。これらの名場面はのち《ザッツ・エンタテインメント》(1974)にハイライト集の形で収録されている。…

※「ミネリ,L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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