モホロビチッチ,A.(読み)もほろびちっち

世界大百科事典(旧版)内のモホロビチッチ,A.の言及

【地殻】より

…地球は層構造をもち,地震波速度の違いによって,外側から順に,地殻,マントルに分けられるが,地殻の厚さはたかだか60km程度で,地球の半径6371kmの1000分の1以下にすぎない。地殻とマントルとの境界はモホロビチッチ不連続面(略してモホ面)と呼ばれ,モホ面直下のマントルと地殻底部とでは縦波であるP波の速度が1km/s近く異なる。 地殻の厚さや構造は地域により大きな差があるが,特に大陸の地殻と海洋の地殻とは本質的に異なる。…

【地球物理学】より

…地震学は明治の初め(19世紀末),日本で外国人科学者による地震計観測が始められて初めて近代科学となった。ヨーロッパでは20世紀に入りモホロビチッチAndrija Mohorovičićが地殻の深さとして約35kmの不連続面を発見し(1909),B.グーテンベルクが地表より2900kmのところにマントルと核の境界があることを確立し(1913),地殻,マントル,核という地球内部の成層構造の発見に地震学が大きく貢献した。1847年にベスビアス火山観測所が設けられるなどのことがあったが,火山の地球物理学的観測は20世紀に入ってからのことである(浅間山火山観測所,ハワイ火山観測所の創立はそれぞれ1911年,1912年)。…

※「モホロビチッチ,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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