モリス・マーシャル・フォークナー商会(読み)もりすまーしゃるふぉくなーしょうかい

世界大百科事典(旧版)内のモリス・マーシャル・フォークナー商会の言及

【アーツ・アンド・クラフツ・ムーブメント】より

…このような理想主義は,社会主義の原理を包括することによってはじめて実現可能となるのであるから,芸術活動は必然的にきわめて社会主義的性格をもつこととなった。情熱的なW.モリスの活動によってこの運動は形をなし,61年,モリス・マーシャル・フォークナー商会の設立(1875年,モリスの個人経営によるモリス商会として再発足)となって一段と社会性をもつにいたる。彼は大量生産に抗し,生活空間の美化をはかるためにはあらゆる部門の連携が必要であると考え,多くのデザイナーと提携した。…

【モリス】より

…〈世界で一番美しい家〉と呼んだ新居レッド・ハウスRed House(1860)にふさわしい家具調度類を,家を設計したP.ウェッブらとデザインする。これを端緒に61年ロセッティ,バーン・ジョーンズ,ウェッブら7名を設立参加者に,ステンド・グラス,家具,タイル,壁紙,染織など室内装飾のいっさいを扱うモリス・マーシャル・フォークナー商会を設立し,モリス自身も椅子,壁紙,染色などのデザインに携わる(1875年,モリスの単独経営によるモリス商会として再発足)。 彼は産業革命によって可能となった大量生産で市場に氾濫する俗悪な製品を嫌悪し,作る人にとっても使う人にとっても喜びとなるような製品を作るべきであるという信念から,中世を範とし,手仕事と共同作業による,労働および工芸品の質に変革が必要なことを主張した。…

※「モリス・マーシャル・フォークナー商会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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