世界大百科事典(旧版)内のモロの言及
【ムーア人】より
…マウロス(マウルス)の呼称は,フェニキア人がベルベルを呼んだマウハリム(〈西国の人〉の意)にさかのぼるといわれる。7世紀以降,北アフリカのアラブ・イスラム化が進み,8世紀にアラブ・ベルベル混成のイスラム軍がイベリア半島に進出すると,原住のスペイン人はこれをモロ(ムーア人)と呼んだ。モロは,スペインでは,アラブ,ベルベルの別を問わずイスラム教徒一般を指す呼称となり,またイスラム教徒のイベリア半島支配期(アンダルス)には,建築,工芸,詩文学などの諸分野でアラブ・イスラム文化とキリスト教・ラテン文化の交流・融合が生まれ,これを〈ムーア文化〉〈ムーア様式〉と呼ぶ場合もある。…
※「モロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」