世界大百科事典(旧版)内のモードの言及
【造岩鉱物】より
…さらに鉱物の化学組成もそれらの条件により変化するので,変成岩の鉱物の組合せとそれらの化学組成は,形成時の温度や圧力などの条件を推定する重要な手がかりとなる。なお岩石の造岩鉱物の量比はモードmodeとよばれる。【永原 裕子】。…
【ノルム】より
…おもなものは,カンラン石(フォルステライトMg2SiO4,フェアライトFe2SiO4),透輝石(ウォラストナイトCaSiO3,エンスタタイトMgSiO3,フェロシライトFeSiO3),ハイパーシン(エンスタタイト,フェロシライト),磁鉄鉱Fe3O4,イルメナイトFeTiO3,リン灰石3Ca3(PO4)2・CaF2などである。ノルム鉱物には角セン石や雲母などのように天然の岩石によく含まれている鉱物が含まれていなかったり,また天然の岩石中にはノルム鉱物の成分でないものが固溶体として含まれていたり,ガラスが含まれていたりするので,ノルム鉱物組成と実際の鉱物組成(モードmodeと呼ばれる)とが一致しないのがふつうである。しかし,岩石の化学的性質(例えば,シリカに対する飽和・不飽和の程度やアルカリの過剰など)を知り,また,他の岩石との化学組成の比較をするのにきわめて有用である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」