モーニケ,O.G.J.(読み)もーにけ

世界大百科事典(旧版)内のモーニケ,O.G.J.の言及

【医者】より


【医者の役割と地位】
 社会学的にとらえると,医者とは医療に関して高度の知識や技術を保持しており,感情的に安定し,緊急事態においても動揺せず,さらにみずからの知識や技術を病人の救助という社会的な善に向けるという役割期待にこたえているものをいう(T.パーソンズ)。したがって現代社会では,高度の知識・技術の保持者であることを示すために,(1)高等教育を受けていること,しかも他の多くの職能者より長年月学習し,(2)その教育訓練の内容も近代社会でもっとも信頼され,また感情的な安定を保持するため,客観性を手段とした知識であると一般に認められている科学を基本にして行われているうえに,(3)医師法などに基づき独占的に医療を行うことを国の免許によって法的にも保証された職能者である。…

【杉田成卿】より

…54年(安政1)天文台訳員を辞し,56年蕃書調所の教授に箕作阮甫らとともに任じられた。モーニケOtto G.J.Mohnike(1814‐87)が日本にもたらした聴診器の模造品をいち早く用い,C.W.フーフェラントの著,とくにその中の《扶氏医戒》を訳して医の倫理を強調した。オランダ語で《玉川紀行》を著したほか,多数の訳述書がある。…

【楢林宗建】より

…27年3月家督を相続し,永代長崎居住の佐賀藩医となり,藩のために海外事情収集の役割も担った。かねてシーボルトから学んだ牛痘接種法を実施するために尽力し,48年(嘉永1)来日のモーニケOtto G.J.Mohnikeにはかって海外から牛痘痂を取り寄せ,翌年それに成功し全国に普及する道を開いた。著書に《牛痘小考》《楢林煉膏書》ほかがある。…

※「モーニケ,O.G.J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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