ヤクシッチ,D.(読み)やくしっち

世界大百科事典(旧版)内のヤクシッチ,D.の言及

【セルビア】より

…オスマン帝国の支配下にあった頃から,一弦琴グスラによって朗唱されつづけてきた,コソボの戦やマルコ王子に関する英雄詩の数々は,19世紀にセルビア語とセルビア近代文学の父,カラジッチによって採取,発表された。こうした伝統を受け継ぎ,セルビアの地は,19世紀のラディチェビッチBranko Radičević(1824‐53)やヤクシッチDura Jakšić(1832‐78),さらに20世紀のラキッチMilan Rakić(1878‐1938)や女流のマクシモビッチDesanka Maksimović(1898‐1993)ら詩人を数多く輩出している。散文においては,《流浪》,《ロンドン物語》のツルニャンスキ,当初パルチザン作家として出発しながら後年社会主義体制を批判するに至ったチョシッチ,さらにキシュDanilo Kiš(1935‐89)などが著名である。…

【ユーゴスラビア】より

…そして1850年マジュラニッチたちとウィーンで会合すると,セルビア語とクロアチア語は共通の言語であるとする〈文語協定〉を締結し,将来の文学活動に計り知れない刺激を与えた。セルビアのロマン主義を代表したのは詩人ラディチェビッチBranko Radičević(1824-53)とヤクシッチDura Jakšić(1832-78)である。また19世紀中ごろロシアやフランスのリアリズムに影響されながら,クロアチアの過去を散文に再現したシェノア,セルビア随一の児童文学者ズマイ,スロベニアのユルチッチの活躍も注目される。…

※「ヤクシッチ,D.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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