ヨーロッパ市民権(読み)よーろっぱしみんけん

世界大百科事典(旧版)内のヨーロッパ市民権の言及

【ヨーロッパ連合】より

…地域評議会は,地域/地方の自治体の代表によって構成され,地域と地方の利益にかかわる問題について,ヨーロッパ委員会や理事会から諮問を受ける。
[ヨーロッパ市民権]
 EUの決定によって影響を受ける市民に対して,マーストリヒト条約はヨーロッパ市民権を付与した。すなわち,(1)居住の権利(すべての構成国市民に対して,構成国の領域内で自由に移動し,居住する権利が認められた),(2)公民権(構成国民で他の構成国に居住する場合に,居住国において地方選挙権と被選挙権が付与された),(3)外交保護権(第三国で自国の在外公館が存在しない場所においては,他の構成国の大使館あるいは領事館で外交的な保護を受ける権利が認められた),(4)請願と苦情申立権(ヨーロッパ議会に対して権利侵害の調査請願する権利と,ECの諸機関の過誤行政に関して,オンブズマンに苦情を訴えることができる)などである。…

※「ヨーロッパ市民権」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android