ラインマル・フォン・ハーゲナウ(読み)らいんまるふぉんはーげなう

世界大百科事典(旧版)内のラインマル・フォン・ハーゲナウの言及

【ドイツ文学】より

…文学のためにドイツ語が用いられる地域は,現在でもドイツ,オーストリア,スイスのドイツ語圏にまたがるが,過去にはさらにシュレジエン(現,ポーランド領シロンスク),東プロイセン,チェコの一部などを含んでいた。これらすべての地域を包括して論ずるのがドイツ文学の通例であるが,特にオーストリア,スイスには独自の文学伝統があることにも留意しなくてはならない。 一般的にドイツ文学の特性に対する見解には,今なお19世紀以来の国民文学史観にもとづくところが多い。…

【ミンネザング】より

…一方,ミンネザング興隆の原動力は,エロスの歌を楽しむ人間集団の現世肯定的欲求にあり,そのような人々のために歌うミンネゼンガーの詩作態度も,倫理的たてまえと官能的本音の間を微妙に揺れ動いて,両者の種々の組合せの中から生まれるニュアンスの多様性を楽しむ独特の文学形式となった。初期のドナウ地方の詩人キュルンベルガーder Kürnberger,ディートマル・フォン・アイストDietmar von Aist,ライン地方の先駆者フリードリヒ・フォン・ハウゼンFriedrich von Hausen(1150ころ‐90),最盛期の代表的詩人ハインリヒ・フォン・モールンゲンHeinrich von Morungen,ラインマル・フォン・ハーゲナウReinmar von Hagenau,ワルター・フォン・デル・フォーゲルワイデ,崩壊期のナイトハルトら,愛という唯一のテーマを歌いながら,表現技術の面ではそれぞれに独自性をもつ。しかし,このジャンルの生産的な時期は1220年ころで終わり,その後は急速に亜流化していく。…

【ワルター】より

…中世ドイツの詩人。生没年不詳。ワルター・フォン・デル・フォーゲルワイデと全称されることも多い。ゲーテ以前のドイツ最大の抒情詩人という評価は一定しているが,客観的伝記資料としては,1203年聖マルティンの日にパッサウの司教ウォルフガーから毛皮の外套の代価を給与されたことを示す記録が残っているだけである。フォーゲルワイデ(鳥の餌場)という姓が出身の地名に由来する通称であるか,遍歴詩人を示唆する渾名(あだな)であるかも決めがたい。…

※「ラインマル・フォン・ハーゲナウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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