ラウール・モレッティ(読み)らうーるもれってぃ

世界大百科事典(旧版)内のラウール・モレッティの言及

【巴里の屋根の下】より

… トーキーが流行して映画に〈音〉がはんらんしていた当時,例えばけんかの場面に通りすぎる汽車の音やレコードから流れる音楽をいれるなど,〈映像〉と〈音〉の非同時性を対位法的につかって,〈音〉の劇的な,あるいは情緒的な処理の問題を解決した〈トーキー美学の最初の独創的な試み〉として評価されている。〈フランス語のオールトーキー〉のうたい文句で公開されたパリにおいてよりも〈世界でもっとも美しい映画〉の惹句で公開されたベルリンで高く評価され,《デル・ドイッチュ》紙の世界優秀映画投票で《西部戦線異状なし》(1930)を凌駕(りようが)して首位を占めて以来,トーキー最初の〈芸術的勝利〉と賞賛され,ラウール・モレッティRaoul Moretti(1893‐1954)が作曲した主題歌とともに世界中で喧伝された。【柏倉 昌美】。…

※「ラウール・モレッティ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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