ラム,W.E.(読み)らむ

世界大百科事典(旧版)内のラム,W.E.の言及

【微細構造】より

…微細構造は多くの場合,通常の可視分光器で分解できるが,軽い元素では線幅の中に入ってしまい精密な測定はできない。W.E.ラムとR.レザフォードは極超短波の吸収を使って水素原子の微細構造準位を精密に測定し,現在,ラム・シフトと呼ばれている量子電磁力学の重要な効果を発見した(ラム=レザフォードの実験)。 原子スペクトルには,原子核と電子の相互作用に基づくさらに微細な構造があり,それは超微細構造と呼ばれている。…

【ラム=レザフォードの実験】より

…1947年アメリカの物理学者ラムWillis Eugene LambとレザフォードRobert Curtis Retherfordが,原子線の磁気共鳴を利用して,水素のエネルギー準位のずれを確認した実験。ディラックの電子論による計算からは,水素原子の2s1/2準位と2p1/2準位とは一致するはずであるが,実際には少しずれているらしいことが,前々から指摘されていた。…

※「ラム,W.E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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