ラメセス(読み)らめせす

世界大百科事典(旧版)内のラメセスの言及

【エジプト】より

…アメン神官団の支持で将軍ホルエムハブHoremhabが即位,王権側の試みは挫折して軍人と神官の勝利に終わる。アマルナ時代
[新王国時代――ラメセス時代]
 第19王朝の諸王は帝国の再建を試み,セティ1世はパレスティナの再征服に成功,シリアに軍を進めるが北シリアはヒッタイト側にとどまる。ラメセス2世は北シリアの回復を目ざして東デルタに新都ペル・ラメセスを建設,オロンテス河畔のカデシュでヒッタイト軍と決戦するが痛み分けに終わり(前1286ころ),のち前1260年ころヒッタイト王ハットゥシリ3世との間で平和条約を結んで,戦争状態の終結,政治亡命者の引渡し,相互軍事援助,国境の現状維持を確認し合い,ヒッタイト王女を後宮に迎えた。…

【パン】より

…古代エジプトではメソポタミアの影響を受けて早くからパンの製造が行われ,中王国時代(前22~前18世紀)には発酵パンも作られていた。前16世紀ころからはとくに盛んだったようで,ラメセス3世(在位,前1198‐前1166)はイシスとオシリスの神殿へ600万個ものパンを捧げたといわれる。この時代にはまだ石臼はなく,平らな石の上で穀粒をすりつぶして粉を作っていた。…

※「ラメセス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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