ラリベー,P.de(読み)らりべー

世界大百科事典(旧版)内のラリベー,P.deの言及

【フランス演劇】より

…喜劇についても古代の模倣が行われたが,より重要なことは,イタリア喜劇団によって,演技的にはコメディア・デラルテの高度な即興劇が,劇作術的には本格喜劇(コメディア・ソステヌータ)がもたらされたことである。後者はラリベーPierre de Larivey(1540ころ‐1619)の《幽霊》を生み,前者は16世紀末から17世紀初頭にかけての笑劇の活力を支えた。当時のパリの唯一の常設劇場で受難劇組合の所有だったブルゴーニュ館劇場(日本では〈ブルゴーニュ座〉と通称)の笑劇トリオ(ゴーティエ・ガルギーユGaultier‐Garguille(1572?‐1633),グロ・ギヨームGros‐Guillaume(?‐1634),チュルリュパンTurlupin(1587?‐1637))の成功や,ポン・ヌフ広場のタバラン兄弟の滑稽(こつけい)寸劇に代表される大道芸にそれはうかがえる。…

※「ラリベー,P.de」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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