ランタンヘキサボライド(読み)らんたんへきさぼらいど

世界大百科事典(旧版)内のランタンヘキサボライドの言及

【電子顕微鏡】より

…電子銃は,電子線の発生源で一般にはV字形のタングステン線フィラメントを加熱して電子を放出させ,これに高電圧(一般に80~200kV)を印加して加速し試料のほうに進める。近年タングステン線フィラメントの代りにランタンヘキサボライドLaB6が電子源として使われ,これは前者に比べ,ビームの干渉性,フィラメント寿命,スポットサイズなどの点で優れている。集束レンズはふつう2段であり,第1集束レンズで電子源像(クロスオーバー像)の縮小像を作り,この像を第2集束レンズで試料面に照射する。…

【電子銃】より

…一般には図1のタングステンヘアピン型電子銃が用いられ,約0.1mmのタングステン線を直流で加熱し,2700~2900Kにして熱電子放出を行う。高輝度電子銃としては,タングステンヘアピンのかわりにランタンヘキサボライドLaB6,あるいは電界放射型電子銃が用いられるようになってきた。電界放射型電子銃は,0.1~0.3μmの曲率半径をもつようにとがらせたタングステンのチップと第一陽極との間に数kVの電圧を加えて電界放射を行わせ,第二陽極で所要の加速電圧まで加速する(図2)。…

※「ランタンヘキサボライド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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