ラン色油(読み)らんしょくゆ

世界大百科事典(旧版)内のラン色油の言及

【ショウノウ(樟脳)】より


[ショウノウ油camphor oil]
 前述のようにクスノキなどを水蒸気蒸留したときにショウノウとともに留出する精油で,ショウノウの微粒が多量(50%程度)に浮遊しているので,これを分別すると比重0.95~0.995の黄褐色の液体として得られる。この液体を分留して,白油(160~185℃で留出),赤油(210~215℃),ラン(藍)色油(220~300℃)に分ける。白油は片脳油ともいい,テルペン炭化水素(α‐ピネン,リモネンなど),シネオールを含み,防臭用やテレビン油の代用として用いられる。…

※「ラン色油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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