リオ・デ・ラ・プラタ副王領(読み)りおでらぷらたふくおうりょう

世界大百科事典(旧版)内のリオ・デ・ラ・プラタ副王領の言及

【アルゼンチン】より

…わずかに牛皮の生産を主軸とする牧畜業が細々と営まれただけであった。
[ラ・プラタ副王領と独立]
 ところが1776年に今日のアルゼンチンを中心に,ボリビア,パラグアイ,ウルグアイを含む広大な地域がリオ・デ・ラ・プラタ副王領として組織化された頃から地域の経済はにわかに活況を呈し始めた。なかでも副王領首都となったブエノス・アイレス市の港が本国との交易に開港されたことから,ヨーロッパ産品とパンパ畜産品との中継港として急成長を遂げた。…

【副王制】より

…数年後この副王領は廃止されたが,39年再び設けられ,ボゴタ,パナマ,それにキトのアウディエンシアを統轄した。76年,ブエノス・アイレスを首都とするリオ・デ・ラ・プラタ副王領が創設され,ブエノス・アイレスとチャルカスのアウディエンシアを従え,今日のアルゼンチン,パラグアイ,ウルグアイとボリビアを含んだ。ヌエバ・グラナダ副王領とラ・プラタ副王領の設置はそれぞれの地方の発展および,とくに後者は外国の触手からラ・プラタ川を防衛する必要に迫られた結果である。…

【ラ・プラタ諸国】より

…パラグアイ地方は,農耕民で温和なグアラニーと白人との混血が進んだのに対し,ラ・プラタ川の下流域では,インディオが反抗的で白人との混血がほとんど進まなかったし,1617年にスペイン王室がパラグアイとリオ・デ・ラ・プラタ(ブエノス・アイレス)に分けて,それぞれに総督領を設置したことは,行政面で両地域を分離させる結果となった。さらに1776年,今日のラ・プラタ三国に加えてボリビアを含む広大なリオ・デ・ラ・プラタ副王領が設置されたことは,地域間の対立をむしろ激化させる原因となった。副王領の首都であるブエノス・アイレス市にラ・プラタ地方の排他的な通商権が与えられ,パラグアイやバンダ・オリエンタルの不満をかき立てたからである。…

※「リオ・デ・ラ・プラタ副王領」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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