リモナイト(読み)りもないと(その他表記)Limonite

デジタル大辞泉 「リモナイト」の意味・読み・例文・類語

リモナイト(limonite)

褐鉄鉱

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「リモナイト」の解説

リモナイト

鉄の酸化物を主成分とする鉱物で、褐鉄鉱とも呼ばれる。日本では主に熊本県の阿蘇山周辺で採取される。鉄分以外にも多くの天然ミネラル成分を含み、有害物質を吸着する力を持つことから、家畜飼料添加物やペット用健康補助食品、土壌改良剤、水質浄化剤、消臭剤など幅広く利用されている。2013年には、リモナイトを放射性物質で汚染された土壌に散布することで、セシウムから出る放射線(ガンマ線)を約65%遮蔽し、地表の空間線量を大幅に低減できることが東京理科大学の研究チームによって実証された。東京電力福島第一原子力発電所事故で放射能汚染された土壌を除去することなく外部被爆の防止が可能になるとして、実用化が期待されている。

(2013-2-20)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リモナイト」の意味・わかりやすい解説

リモナイト

褐鉄鉱」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のリモナイトの言及

【鉄鉱石】より

…通常は高炉内に投入して酸化鉄に結合している酸素とその他の脈石分を取り除き,鉄分を溶けた状態の銑鉄として取り出し鋼の原料とする。鉄鉱石を鉱物学の観点から分類すると多種類にのぼるが,製鉄原料として用いられる天然鉱物は赤鉄鉱(ヘマタイト,α‐Fe2O3),磁鉄鉱(マグネタイト,Fe3O4),磁赤鉄鉱(マグヘマイト,γ‐Fe2O3),褐鉄鉱(リモナイト,Fe2O3nH2O,n=0.5~4)に代表される。とくに赤鉄鉱の産出量が全世界的にみて圧倒的に多く,日本への輸入鉄鉱石の中でもその約80%を占めている。…

※「リモナイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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