リラ・ダ・ブラッチョ(読み)りらだぶらっちょ

世界大百科事典(旧版)内のリラ・ダ・ブラッチョの言及

【バイオリン】より

…ルベックがその後大きな発展をみせなかったのに対し,ビエルは15世紀にはビオルと呼ばれるようになり,ソプラノ,アルト,テナー,バスの音域の楽器からなる一族を形成して,ルネサンス期の重要な合奏弦楽器となった。このビオルの影響のもとに,ルベックからはフレットのない指板と5度調弦を受け継ぎ,15~16世紀にイタリアで流行したバイオリンに似た形態をもつリラ・ダ・ブラッチョlira da braccioに直接に触発されて,バイオリン族が誕生したと推定される。最初期のバイオリンは3弦であった。…

【リラ】より

…(3)15~18世紀ヨーロッパの弓奏弦楽器 バイオリンに近い胴に多数の弦が張られており,幅広い棹と板状の糸倉に垂直に挿し込まれた糸巻が特徴である。音域によってリラ・ダ・ブラッチョlira da braccio(腕で支えて奏する),リラ・ダ・ガンバlira da gamba(脚の間にはさむ)などがある。(4)携帯用鉄琴の名称 ベル・リラともいう。…

※「リラ・ダ・ブラッチョ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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