リード,S.(読み)りーど

世界大百科事典(旧版)内のリード,S.の言及

【古典派経済学】より

… 一方,マルサスのリカードへの異論は,支配労働量は投下労働量より大きいというスミス説に戻りつつ,投下労働価値説をすて需給説をとること,利潤の実現には地主の不生産的消費が不可欠であることを説くこと,地主の利害は社会の他の階級の利害と一致することを説くことにみられた。マルサスに相前後してベーリーSamuel Bailey(1791‐1870),シーニアーNassau William Senior(1790‐1864),ロングフィールドSamuel Mountifort Longfield(1802‐84),リードSamuel Read(生没年不詳)や,スクロープGeorge Julius Poulett Scrope(1797‐1876)らが,交換価値と効用と需要に力点をおいた説明,利潤の節欲からの説明を展開した。 J.S.ミルは,利潤の原因を労働に求め,労働コストと利潤の対抗論をとり,利潤率低下論をとる点で,リカード経済学を維持していたが,これらを新しい方法的観点から処理するとともに,リカード以後の経済学の見解も吸収発展させた。…

※「リード,S.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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