ルグラン,M.(読み)るぐらん

世界大百科事典(旧版)内のルグラン,M.の言及

【映画音楽】より

…マイルス・デービスの即興演奏による《死刑台のエレベーター》,MJQによる《大運河》,アート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズによる《殺られる》等々がそれである。 ヨーロッパ映画の作曲家としては,フェリーニ監督作品(《道》《甘い生活》等々)を中心としたイタリアのN.ロータ(1911‐79),J.ドゥミー監督作品(とくにせりふがすべて歌われた《シェルブールの雨傘》など)を中心にしたフランスのM.ルグラン(1932‐ ),マカロニウェスタン(S.レオーネ監督《荒野の用心棒》《夕陽のガンマン》等々)を中心にしたイタリアのE.モリコーネ,ミカエル・カコヤニス監督作品(《エレクトラ》《その男ゾルバ》)を中心にしたギリシアのミキス・テオドラキスらが輩出するが,やがてハリウッドに吸収されハリウッドの映画音楽を活性化することになる。
[映画音楽のレコード化]
 ディズニーの長編アニメーション《ファンタジア》(1940)は,〈レコードのステレオ化に先立つこと18年,ステレオ録音再生を実現した最初の作品として記録すべきである〉(野口久光)とされるが,同時に〈レコードのステレオ化〉によって映画音楽のレコード化も飛躍的に促進された現象も注目されよう。…

【シェルブールの雨傘】より

…バスビー・バークリー振付のレビュー映画からジーン・ケリーの《雨に唄えば》(1952)に至るハリウッドのミュージカル・コメディにあこがれ,このフランス映画の伝統にはないアメリカ的な〈おとぎばなしの映画的形式〉を追求し続け,港町を舞台に人生の出会いと別れを色彩豊かに描くことを夢みてきた〈映画詩人〉ジャック・ドゥミー(1931‐90)の名を一躍高からしめた。デビュー作《ローラ》(1960)は,メルビルやゴダールによって,〈珠玉の名編〉とたたえられたが,ドゥミーはこの作品を当初,音楽を担当した作曲家のミシェル・ルグランとともにカラーによるミュージカル映画として企画しながら果たせなかった。《シェルブールの雨傘》は,この作品の続編といえる。…

※「ルグラン,M.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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