ルーカス,G.(読み)るーかす

世界大百科事典(旧版)内のルーカス,G.の言及

【SF映画】より

…また,同じころに作られたR.バディム監督の《バーバレラ》(1967)は,SFエロチック・コミック・ストリップ(劇画)の映画化で,SFのイメージ自体は格別のこともないが,いわばコスチューム・プレー宇宙版といったそのフィーリングは,きたるべきSFエンタテインメントの時代を予告したものともいえる。 《2001年宇宙の旅》の特殊視覚効果と,《猿の惑星》の寓話的ストーリー性をミックスすれば,SF映画は芸術的にも商業的にも成功するという確信をもったプロデューサーのG.カーツと監督のジョージ・ルーカスは,かつてのSF劇画と〈連続活劇〉の粋を集めた《スター・ウォーズ》を77年に発表,これとスティーブン・スピルバーグ監督のUFO映画《未知との遭遇》(1977)の〈興行記録を書き換えた〉ヒットによって,SF映画は,従来の〈SF=サイエンス・フィクション〉ではなく〈SF=サイエンス・ファンタジー〉(スペース・オペラを含む)として,西部劇やミュージカルが衰退した後のハリウッドをささえるドル箱となった。宇宙怪奇映画《エイリアン》(1979),冒険活劇《スーパーマン》(1979),そして,《ピーター・パン》を下敷きにした宇宙ホームドラマ,スピルバーグ監督の《E.T.》(1982)によって頂点を迎えたわけだが,この新たなSFブームに共通の要素として,1940年代の連続活劇(日本ではほとんど公開されなかった)や,50年代のB級SF映画の〈定石の楽しさ〉を,最新のコンピューター技術を導入した特撮を駆使して展開したエンタテインメント復権の魅力があげられる。…

【スター・ウォーズ】より

…1977年製作のアメリカ映画。ジョージ・ルーカス監督作品。全盛期の西部劇のおもしろさ,その活劇性をよみがえらせて生かす道は〈スペース・オペラ〉(宇宙もの)にあるという手本を示し,以後,ハリウッドのアクション映画の主流を西部劇からSFに変えた1編。…

【落書】より

…とくにポンペイの絵についてはその性交描写が倫理観にそむくという論争がつづいたことは,日本で落書の自然発生的な性格が禁制と対立する要素をもったこととかさなり合うところがある。1973年アメリカでジョージ・ルーカスGeorge Lucas監督が1960年代の青春を映画《アメリカン・グラフィティAmerican Graffiti》に描いてのち,この学術用語は学界の枠を超え,とくに現代日本のジャーナリズムで率直な感性表明という意味をこめて愛用されるようになっている。なお,子どもが地面や紙の上に白墨,クレヨンなどで何を描くともなく,無心に描くような行為をさしていう落書は,英語でscribbling,米語でdoodlingと呼んでいる日常語がほぼ該当する。…

※「ルーカス,G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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