レアリスム・ポエティック(読み)れありすむぽえてぃっく

世界大百科事典(旧版)内のレアリスム・ポエティックの言及

【フランス映画】より

…フェデル監督《外人部隊》(1934),《ミモザ館》《女だけの都》(ともに1935)から始まる30年代のフランス映画の〈自然主義〉的傾向は,フェデルの弟子のマルセル・カルネ(1909‐96。《ジェニイの家》1936,《霧の波止場》1938),それにジュリアン・デュビビエ(《我等の仲間》《望郷》ともに1936,《旅路の果て》1939),ジャン・ルノアール(《大いなる幻影》1937,《獣人》1938,《ゲームの規則》1939)などの作品も含めて,映画史家サドゥールによって〈レアリスム・ポエティック(詩的リアリズム)〉と名づけられた。この〈新しいフランス派〉(とロジャー・マンベルは呼んでいる)の映画の特質は,アンドレ・バザンによれば〈本物そっくりにつくられた正確でリアルなセットに人物たちの心理やドラマが光のように反映して,すべてのディテールが象徴にまでたかまり,そこから,たくまずして詩が生まれてくる〉ところにあり,その意味での〈詩的リアリズム〉を実現したのは,ドイツ表現派のカメラマンだったオイゲン・シュフタンによる撮影,ハンガリー生れのセット・デザイナーであるアレクサンドル・トローネルによる美術に支えられたカルネ=プレベール作品(監督マルセル・カルネ,脚本ジャック・プレベールのコンビによる作品)であり,とくに《霧の波止場》がその代表作とみなされている。…

※「レアリスム・ポエティック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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