レンテンマルクの奇跡(読み)れんてんまるくのきせき

世界大百科事典(旧版)内のレンテンマルクの奇跡の言及

【デノミネーション】より

…ソ連は1922‐24年の通貨改革によって3回にわたってデノミを実施し,その結果,24年3月発行の紙幣1ルーブルは1921年以前の旧紙幣500億ルーブルになった。ドイツは23年11月レンテン銀行券(レンテンマルクRentenmark)を発行,これを1兆マルク券と交換して超インフレを奇跡的に収束した(いわゆる〈レンテンマルクの奇跡〉)。そして24年8月の貨幣法でライヒス・マルク表示のライヒス銀行券(ライヒス・マルク)を発行してレンテン銀行券を回収した。…

【ハイパー・インフレーション】より

…これらの措置によりインフレは急速に終息し,レンテンマルクは安定した通貨価値をもつことに成功した。なお,このことを〈レンテンマルクの奇跡〉という。インフレーション【小椋 正立】。…

【マルク】より

…抜本的な通貨改革の手がかりとなったのは,ドイツ・レンテン銀行Deutsche Rentenbankの設立と,農業用土地および工業用資産の負担によってカバーされた〈レンテンマルクRentenmark〉の発行である。このレンテンマルクの発行によって,〈レンテンマルクの奇跡〉といわれるほど貨幣価値が安定した。次いで24年ドーズ案によって賠償問題が解決されたのを機に,新たに金に基礎をおく〈ライヒスマルクRheichsmark〉が発行され,従前の紙幣マルクは1兆分の1で交換回収された。…

※「レンテンマルクの奇跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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