ロイド,E.(読み)ろいど

世界大百科事典(旧版)内のロイド,E.の言及

【船級協会】より

…また現在においては,このような船舶検査の基本業務以外に,海難に関する統計業務,損傷事故に対する調査や研究業務,国際的な安全基準作成への参加なども行われている。
[船級協会の沿革]
 世界でもっとも古い船級協会はイギリスのロイド(船級協会)Lloyd’s Register of Shippingであり,16世紀ころ,ロンドンのロイドEdward Lloydのコーヒー店で海運関係者が集まり,取引や情報交換を行ううちに会員組織が生まれ,やがて保険業務のための船級協会という組織になったといわれる。19世紀に至って各国でそれぞれ船級協会が設立され,イギリスではもう一つの協会ブリティッシュ・コーポレーションBritish Corporation Registerが1890年に設立されたが,やがて第2次世界大戦後はロイドに併合された。…

【保険】より

… 一方,1654年ころ哲学者・数学者パスカルらによって確率論の体系づけが行われ,また18世紀初頭J.ベルヌーイが大数の法則を発見した。17世紀後半,テムズ河畔に開かれたロイドEdward Lloydのコーヒー店には,多くの船主,荷主,海上保険者等,海事関係者が情報を求めて集まるようになり,しだいに海上保険取引が盛んに行われるようになった。このコーヒー店に出入りして個人責任で保険引受けを行っていた人々が,その後保険引受けグループを形成するようになり,1688年ころロイズが発足した。…

【ロイズ】より

…また,当時の航海はきわめて危険の多い冒険であり,また通信手段も未発達であったから,船舶運航の情報の入手は容易なことではなかった。当時ロンドンのタワー街にあったロイドEdward Lloyd(1648ころ‐1713)の経営するコーヒー店は,海運業者や海上保険引受人のたまり場となっていたが,店主のロイドは客の便宜のため,海運に関するニュースを集めたり,船舶の売買や積荷取引の周旋を行ったので,その店は大いに栄えた。1691年ロイド・コーヒー店は,ロンドンの商業金融の中心ロンバード街に移ったが,そのころまでに保険の引受けを専門の職業としていた保険引受人は,みなここを取引の場所にしたので,18世紀半ばころには,ロイズは海上保険の中心市場としての地位を確立した。…

※「ロイド,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android