ロレンツ,P.(読み)ろれんつ

世界大百科事典(旧版)内のロレンツ,P.の言及

【怒りの葡萄】より

…アメリカの作家スタインベックの小説。1939年刊。作者のみならず1930年代のアメリカ文学を代表する記念碑的小説として,40年のピュリッツァー賞を受賞した。1930年代末に南部アメリカを襲った干ばつと砂嵐を契機に機械化農法を導入した資本家たちと,そのために土地を追われてカリフォルニアに移住した貧窮農民集団との軋轢闘争が素材。この巨大な事実を描くに当たって作者は,移動農民ジョード一家の運命を軸にして作品に筋の統一と劇的な起伏を与えるとともに,農民集団の動静を具象的に描写する章とほぼ交互して,彼らを包摂して動いてゆくアメリカ社会そのものの姿を簡潔に叙述する短章を有機的に挿入する。…

【ドキュメンタリー映画】より


[第2次大戦前のドキュメンタリー]
 アメリカでは,フラハティの作品のほか,のちに特撮怪獣映画《キング・コング》(1933)を製作するメリアン・C.クーパーとアーネスト・B.シェードサックのコンビが,遊牧イラン民族を描いた《地上》(1926)やタイの稲作農民を描いた《チャング》(1927),探険家マーティン・E.ジョンソン夫妻が野獣の生態を撮影した《アフリカ遠征》(1923)などがつくられた。また,ペア・ロレンツの《平原を拓く鍬》(1936)と《河》(1937)はフラハティの流れをくむ詩情ゆたかなドキュメンタリーとして知られる。 ソ連では,1917年の10月革命につづく内戦のなかで,映画は〈文化革命の武器〉として評価され,〈アギトカ(宣伝映画)〉や〈フロニカ(記録映画)〉と呼ばれる短編ドキュメンタリーがつくられた。…

※「ロレンツ,P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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