万有文庫(読み)ばんゆうぶんこ

世界大百科事典(旧版)内の万有文庫の言及

【商務印書館】より

…《続古逸叢書》(1919),《四部叢刊》(1920‐35),《百衲本二十四史》(1930),《四庫全書珍本》(1933),《叢書集成》(1935)などの大型出版はみな彼が手がけた。 また1921年編訳所所長に就任した王雲五は西洋文化に詳しく,おりからの新文化運動の波にのり業績を伸ばし,28年には〈四角号碼〉という画期的な漢字検索法を考案して辞書類に大改革を加え《王雲五大辞典》を出版,また洋の東西の名著を集めた《万有文庫》(1929)を編集出版した。これらの出版のための収書も積極的に行い,初めは涵芬楼(かんふんろう)に集め,のちには東方図書館として公開し,東洋一の蔵書量であったが,社址の上海閘北が1932年いわゆる上海事変の主戦場となり,日本軍の砲火のためにすべて灰燼(かいじん)に帰した。…

※「万有文庫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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