朝日日本歴史人物事典 「三井源右衛門」の解説
三井源右衛門
生年:慶応3.5.22(1867.6.24)
三井松坂家7代高敏の3男堅三郎。母はくが。明治16(1883)年11月に三井北家高朗の養子となり,2日後に三井新町家高辰の婿養子となっている。同26年に三井家の世襲名前のひとつである源右衛門を襲名する。同27年には三井呉服店社長となり,三井家同族会理事となって,三井合名会社が42年に設立されるとその監査役となり,さらに45年には監査部長に就いている。また明治38年に三井鉱山会社の監査役となり,大正2(1913)年に代表取締役となった。明治45年5月より大正3年7月まで東神倉庫社長を,同月から大正9年1月まで三井物産社長を,同月から昭和9(1934)年2月まで三井銀行社長を務めるなど三井財閥の主要企業の社長,重役を歴任した。<参考文献>三井文庫編『三井事業史』本編2巻,3巻上
(賀川隆行)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報