世界大百科事典(旧版)内の三教枝葉花実説の言及
【本地垂迹】より
…伊勢神道は密教の胎蔵・金剛両曼荼羅を中心とする二元観をもって内宮・外宮の関係を説き,《神道五部書》をつくり,密教のみならず道教,陰陽道などさまざまの思想を混合して伊勢信仰の権威づけと神秘化をはかり神本仏迹説の奥儀を示した。やがて室町期,吉田兼俱が出て仏法は万法の花実,儒教は万法の枝葉,神道は万法の根本とする三教枝葉花実説をとなえ,陰陽道や道家思想をもって神祇の分類と体系化をはかった。それが《唯一神道名法要集》なる著作に結集され,ここに神本神迹説ともいうべき立場が成立し,本地垂迹説の時代は終わった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」