三浦和田氏(読み)みうらわだうじ

世界大百科事典(旧版)内の三浦和田氏の言及

【越後国】より

…国内の各所領でも関東御家人が,没落した城氏の旧領で地頭に任命されたことによって続々移住してきた。移住してきた関東御家人は,岩船郡小泉荘に平姓秩父氏,北蒲原郡奥山荘に三浦和田氏,同郡加地荘に佐々木盛綱の子孫,白河荘には大見氏というように,いずれも頼朝の幕府創業を助けた御家人たちであった。彼らの一族が越後の地に移り,惣領を中心に領内の在所に家や屋敷をかまえ,みずからも開墾につとめながら,所領の維持と拡大をはかった。…

【奥山荘】より

…源平争乱で城氏が没落したあと,その地頭職は木曾義仲を追討した恩賞として和田義盛の弟義茂に与えられた。和田氏,三浦氏が和田合戦,宝治合戦で没落した後は,奥山荘だけが義茂の子孫三浦和田氏の〈一所懸命〉の地となった。地頭支配の強化は荘園領主支配と対立するようになり,1240年(仁治1)には領家と地頭時茂との間に和与が成立し,年貢米100石,御服綿10両(代銭納の場合は60貫文余)を地頭が納めることで地頭請所となった。…

※「三浦和田氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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