世界大百科事典(旧版)内の三菓社の言及
【蕪村】より
…63‐66年(宝暦13‐明和3)には山水を主とした屛風が講組織で盛んに描かれ,66‐68年の間の2度にわたる讃岐滞在中の作としては,丸亀妙法寺の《蘇鉄図》などがよく知られる。俳諧にも次第に熱意を示し,すでに嘯山編の《俳諧古選》で〈春の海ひねもすのたりのたりかな〉が〈平淡而逸〉と賞されたが,66年からは太祇,召波ら少数の同志と〈三菓社〉を結んで句会を続け,〈楠(くす)の根を静かにぬらすしぐれ哉〉などの名句を続々と生み出す。 1770年(明和7)衆望に応え夜半亭2世を継承して宗匠の座につき,翌年春には歳旦帖《明和辛卯春》を出す。…
※「三菓社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」