三蔵伝説(読み)さんぞうでんせつ

世界大百科事典(旧版)内の三蔵伝説の言及

【大蔵省】より

…養老令の職員は,卿・大少輔各1人,大丞1人・少丞2人,大録1人・少録2人等,大少主鑰各2人・蔵部60人,価長4人,典履(才伎長上)2人・百済手部(伴部)10人・百済戸(雑戸),典革1人・狛部6人・狛戸(品部),省掌2人,使部60人,直丁4人・駈使丁6人である。三蔵伝説は,神武天皇代に斎蔵を,履仲天皇代に内蔵を,雄略天皇代に大蔵を建て,蘇我氏が三蔵を検校し,秦氏,漢氏が出納・記録をつかさどったと伝えるが,大蔵省の前身官司の存在が確認されるのは6世紀末~7世紀前半のころで,大蔵と内蔵の分立が確認されるのは7世紀後半である。7世紀後半の律令国家成立期には,大蔵が調,貢献物を,民部省の前身官司が庸を収納したが,戸籍制,班田制,課役制の確立に伴い民部省が国家財政を計数的に統轄する官司となり,8世紀初めには庸の軽物が大蔵省に移されて,大蔵省は単なる収納施設の性格が強くなった。…

【大蔵省】より

…養老令の職員は,卿・大少輔各1人,大丞1人・少丞2人,大録1人・少録2人等,大少主鑰各2人・蔵部60人,価長4人,典履(才伎長上)2人・百済手部(伴部)10人・百済戸(雑戸),典革1人・狛部6人・狛戸(品部),省掌2人,使部60人,直丁4人・駈使丁6人である。三蔵伝説は,神武天皇代に斎蔵を,履仲天皇代に内蔵を,雄略天皇代に大蔵を建て,蘇我氏が三蔵を検校し,秦氏,漢氏が出納・記録をつかさどったと伝えるが,大蔵省の前身官司の存在が確認されるのは6世紀末~7世紀前半のころで,大蔵と内蔵の分立が確認されるのは7世紀後半である。7世紀後半の律令国家成立期には,大蔵が調,貢献物を,民部省の前身官司が庸を収納したが,戸籍制,班田制,課役制の確立に伴い民部省が国家財政を計数的に統轄する官司となり,8世紀初めには庸の軽物が大蔵省に移されて,大蔵省は単なる収納施設の性格が強くなった。…

※「三蔵伝説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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