世界大百科事典(旧版)内の三陸沖漁場の言及
【漁場】より
…〈魚族の群れている場所へ行って採捕し,これが“経済的営業たる漁業”として成立し得るような場所〉という定義がある(宇田道隆,1960)が,〈魚族〉はもう少し一般的には,〈魚介類あるいは水産生物〉としたほうがよい。漁場成立の条件には(1)水産生物のある密度以上の存在という自然的条件と,(2)それを採捕して利益をあげることができるという社会経済的条件との二つがあることが理解される。漁業は人の行う社会経済的営為であるから,どんなに多くの魚介類が存在しても,とる技術がなければ漁業は成立しないし,技術があっても,漁獲物が引き合う値段で売れなければやはり漁業は成立しない。…
※「三陸沖漁場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」