世界大百科事典(旧版)内の下ぞりの言及
【床屋】より
…簡単に取りたたむことのできる仮設の床店(とこみせ)が多かったための称で,橋詰め,川岸,道路ぎわなどの床店を出床(でどこ)と呼ぶのに対して,町内の家屋を使って営業する場合でも,内床(うちどこ)といった。男性客のみを対象としたもので,従業者も男子に限られており,1842年(天保13)には,下ぞりを妻に手伝わせる店のあることが問題になり,〈男女の差別も薄く,風俗にも拘(かかわ)る〉として禁止された。床屋は親方と呼ぶ店主のほかに,剃出(すりだし)と呼ぶ弟子を1~3人程度置くのが普通だった。…
※「下ぞり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」