世界大百科事典(旧版)内の不公平税制の言及
【利子・配当課税】より
…しかし,このような貯蓄奨励策が,国民生活の保護というより産業資金の確保による経済成長促進のためであり,低貯蓄者よりも高貯蓄者にはるかに有利なシステムであることから,税の公平と衝突するという批判があった。給与所得なら最高で75%の累進税率がかけられるのに,利子・配当なら最高でも35%ですむのは,不公平税制の典型ではないか,という批判である。この批判にこたえて総合課税に移行するためには,アメリカで採用されている納税者番号制度が最も有効とされ,日本でもグリーンカード(少額貯蓄等利用者カード)制の導入が図られたことがあった。…
※「不公平税制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」