不堪佃田奏(読み)ふかんでんでんそう

世界大百科事典(旧版)内の不堪佃田奏の言及

【不堪佃田】より

…固定化した諸国田数の10分の1までは実際に荒廃しているか否かによらず〈例不堪〉として公認し,その租穀納入は免除されたが,それ以上に及ぶと国司は中央政府に申請し租穀免除の承認を得なければならなかった。この国司の申請に基づき大臣以下が天皇に上奏する行事を不堪佃田奏といい,平安時代の重要な年中行事の一つであった。なお,平安時代の不堪佃田に関する上記の制度は,国司と中央政府との間での書類上の手続に関することであって,実際の田地の荒廃や開発とは無関係であった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」